審美歯科の治療は、基本的に保険診療外である為に相場の値段も幅が広くなっています。審美歯科医院ごとに独自に値段が設定されている場合が多く、例えばセラミッククラウンにしても4本以上なら20%OFFなど、キャンペーンの有無によっても大きく変わります。
審美歯科で使用されるセラミックには、オールセラミック、ハイブリッドセラミック、ジルコニアセラミック、メタルボンドなどがあります。また、これらのクラウンと呼ばれるいわゆる歯の被せ物の他にも、歯の表面をごくわずかに削って薄いセラミックを被せるラミネートベニアという治療法もあります。
セラミッククラウンの価格の目安は、1本あたりで
オールセラミッククラウン : 7~16万円
ハイブリッドセラミッククラウン : 4~12万円
ジルコニアセラミッククラウン : 10~20万円
メタルボンドクラウン : 8~15万円
となっています。
保険適用される銀歯1本が3~5000円であることを考えると、非常に高額な値段だといえます。
しかし銀歯は金属なので見た目が悪く、金属アレルギーの原因とされていますので、やはり保険診療外といえども審美性、安全性、耐久性を兼ね備えたセラミックを選ぶ方は多いようです。
審美歯科で使用されるセラミック素材には、それぞれ耐久性や審美性など、種類によって機能が違います。一概に高いから良いものだと言うことはできず、安い素材の方が目的に合うこともあります。
耐久性という点では、メタルボンドクラウン(中の金属に貴金属を使用した場合)や、ジルコニアクラウンは硬度が高いため持ちが良くなります。しかし、これらは本人の歯の噛む力の強さや、歯ぎしりや食いしばりなどの癖の有無によっても作用されますので、どちらにしても定期的なメンテナンスをきちんとしているかどうかが大きく関わってきます。
審美性の点では、オールセラミッククラウンがほとんど永久的に変色せず最も天然の歯に似ていることで優れています。ジルコニアクラウンやメタルボンドも殆ど変色はしませんが、色調はオールセラミッククラウンよりもやや劣ります。